昨日面白い話を聞きました。
私の取引先に、ある木材から樹脂を抽出し、それを原料として様々な商品を作ってる会社があります。
それを上司に話している時。
その会社に、沈香(じんこう)ってないかな?
それ何ですかと聞いたところ、
樹木って、自分が傷ついたら樹脂をだしてその箇所を保護して、
自分を守るらしいんですが、
その樹脂で守られたところから、樹脂を取り除いた木の部分を、熱したら凄く芳香な香りを発するらしいです。
樹木が樹脂を出す要因が、一定ではないし、特定の木が沈香になる訳ではないので、調達の難しさと希少性から非常に高値で取引されているようです。
金の3倍だとか。
その最高級の香木を
伽羅(きゃら)というようです。
上司が財布からシャープペンの芯くらいの木の欠片を取り出して、ライターで炙ってくれました。
ああ、この香り嗅いだ事ある‥
お寺とかお葬式みたいな、
荘厳な香り。
そう、沈香は鎮静効果から、
御線香やお焼香の香料として使用されることが多いみたいです。
でも、高値で取引されているので、乱獲があり
ワシントン条約で希少性を保護されてるよう。
そのシャーペンの芯くらいのもので3000円〜5000円はするようです^_^;
とある会社のサンプルで頂いたものらしいですが
なんか、コピルアク思い出しました。
ジャコウネコのウン⚪︎コーヒーの事^_^;
世界最高のコーヒー豆ってことで、高値で取引されてるけど、
ジャコウネコがそんなに大量にコーヒー豆食べる訳ないから、
ジャコウネコが大量に捕まえられ無理矢理、搾取されてる問題の記事を読みました。
自然におこる現象だったのに
いい香りってことで、欲しがる人が増えてきて、希少性があるから、
値段が高くなるから、そこに強大な市場ができて、自然現象が決して自然では無くなっていく。
商業化の負の部分を見た気がする。
それと消費者がいるってことは、
欲しがるという人がいるってこと。
嗅覚は大脳辺縁っていう、本能を司る脳(古い脳だっけ?)に、寄り道せずにダイレクトに届くって聞いたことがあります。
それほどに人間の欲深い本能的な衝動は嗅覚に影響されてるんじゃないかな?
と沈香とコピルアクの話を自分の中で咀嚼したら、そんな仮説が出てきました。
欲深い香りの世界。
面白い視点なので、もう少し探求してみよう。
また、報告します^ ^
補足
沈香は本当にいい香りでしたよ!