Kindle Unlimitedにした事で、
読書量が激増してます。ってことで、知ってたはいたけど、縁が無かった本を乱読中。
この表紙は度々みていたので、気になってた『夜は短し歩けよ乙女』を拝読。
京都大学の学生が京都の町で、繰り広げる、ファンタジーとも現実ともどちらでもない、群青劇からのボーイミーツガール展開。
と筋書きを紹介すると
普通なのだけど、
それを普通とさせてないのは
森見登美彦の奇抜な文体とワードセンスとファンタジー要素だろう。
大学生の頃の妄想とか苦労とか、色々ごちゃ混ぜにして、もはやファンタジー。
初めはやはりその世界観に入るまでに時間はかかる。
そこで挫折する人もいると思う。
読み進めた先には
美最高に馬鹿馬鹿しいが、
鋭く美しい息を飲む心理描写に心掴まれる。
クセ強すぎる登場人物や、世界観やアイテム、設定が京都の大学って感じする。
(言葉では言い表せられない京都大学のクセ強感ありますよね)
木屋町や先斗町が舞台でのシーンは、
その場所を知ってので、ガヤガヤ感とか、
狭い感じも分かるので自分は良かったが
知らない人には伝わりにくいだろうなぁ。
あ〜若いって素晴らしいなぁと
平たい至福に至る溜息混じる読後感ですねぇ。
青春を京都で感じた事ある人には
須(すべから)くオススメです。
映画化されてて、観るの勇気要る〜。
(今の所観る勇気はない)