ミタカPの棚卸の場所

人生なんてさ、言い出してやめた言葉を集めてつなげる物語だよな。

【映画】PLAN75鑑賞。重いどころの話ではなかった映画。

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気になっていたプラン75を昨晩鑑賞できたので、感想を書きます

 

 

 

簡単なあらすじ


若者が老人を対象に無差別殺人を起こす事件が多発する事に対して政府は75歳以上の後期高齢者の安楽死を認める法律を作る。

 

それはプラン75という、行政サービスの一環として75歳なら誰でも無料で申し込みができ、そして今なら10万を貰える!という特典まで付いている。(フラット35みたいなノリでいい感じのCMまでテレビで放送してる世界観)

 

話の中心人物は3名だ。

 

①真面目に生きてきたけど、突如年齢を理由に仕事を無くした女性(倍賞千恵子)

 

②フィリピンかな?生まれつき心臓が弱い5歳の娘の為に日本に働きに来てる若い外国人ママ

 

③プラン75の行政担当者の若い男性

 

中でも
①の方がプラン75の当事者であるので、生活が追い詰められていく様が見ていてなかなか苦しい。

 

そう。プラン75は


観ていて辛い事に目を背けずにしっかり見つめていこう。

 

という監督の意志を感じずにいられない静かではあるが半端ない熱量を感じる作品だった。

 

勿論映画の中で安楽死が良いとか悪いとか直接的なセリフは無い。

 

しかし、①〜③の主人公達の周りの人間関係や時間の経過を通して安楽死というものの是非を常に映画を観る側に問うて来る作品なのだ。

 

私が特に気になった演出は

誰も涙を流さないという事だ。

 

色んな登場人物が感情が高まるシーンが多く出てくるが、誰も涙を流さない演出に監督のこだわりを感じる。

 

お涙頂戴では無く、
ちゃんと目を見開いて最後まで映画を見て感じろ。とでもいうように。(好き)

 

最後に象徴的なシーンとして

 

プラン75を申し込んだ方は、担当者がつき申し込みや段取りを調整していくのだが、

それとは別に24時間の無料のコールセンターがあるので、不安な気持ちになればそこに電話してもいいというサービスがある。

 

だか対応時間は必ず15分以内と決められているようで。15分経ったら電話を切らなければいけないようだ。

 

自分の終わりの日が近づくにつれて、

電話をかけてしまう気持ちも切ないけど、「15分なんてすぐに終わってしまうわね」と寂しいけど品のある倍賞千恵子の演技には孤独の深みや死に向かっていく人にしか吐けない言葉の重みを感じた。

 

普段見ないようにしている
生きる事はこんなにも辛く重いことでもあるという側面を叩きつけられる。

 

この映画は勿論フィクションではあるが、フィクションではなくなる世界の
延長線上の岐路に今私達は立っているような気になる映画だった。 

 

ここからは私が個人的に

 

観ていて思った事になるが

社会には圧倒的に役割が全然足りてないという事だ。

 

仕事≒役割なんだけど、
役割とは人と人との関係性の中で起こる社会的な必然性への連続的な対応としよう。

 

誰かの為になる役割があれば、
人はそれがどんなに小さくても
それが社会とつながる点なのだ。

 

プラン75に向かう人は全て役割から外れた、もしくは外された人なのだ。

 

役割が与えられれば、もっと違った最後の迎え方もきっと沢山あると思う。

 

役割をもっと沢山作れる人になろうと思った。

駄文を長々と読んで頂きありがとうございました。

何かご意見あればコメントにどうぞ。