ハッピーエンドな旅の途中で。

生きてる事は旅すること。旅とは移動の有無ではなく、生きるスタンスそのもの。

【怖い話】真夜中のインターフォン

 

おはようございます。
通りすがりの怖い話マニアです。

 

先週木曜の台風が来た夜に、うちの営業事務さんが怖い体験をした話が結構シビれたのでお伝えします。

 

※おばけとかは出ないです。

 

ここから。

 

深夜にかけて嵐は勢いを増していくように感じられた。

 

雨と風がマンションの壁に打ち付けられる音を聞けば、窓の外を見なくても激しさが建物を通じて伝わってくる。

 

真夜中、日付が変わろうかという時間帯。

 

普段ならとっくに寝ている時間ではあるが目が覚めてしまっている。

 

明日も仕事だ、早く寝ないと。

 

そんな事を考えている時。

 

ピンポーン

 

ん?


インターフォンが鳴った?


え?


こんな時間に?


こんな外が荒れた天気の夜に?


聞き間違い?

 

たくさんの?が頭を駆け巡る。

 

ピンポーン

 

また鳴るインターフォン

 

これは聞き間違いなんかじゃない!

 

誰か本当に居るのかもしれない。


私を訪ねてきたのかもしれない。


でも誰?

 

外部の映像を確認する。


誰もいない。

 

ゴォーっと激しい豪雨が廊下に吹き荒れている事は無機質なインターフォンの画面からは確認はできる。

 

イタズラなのか?

誰もいないし、誰かが歩いているような音も聞こえない。

 

ピンポーン

 

とまた、鳴り響くインターフォン

 

 

もちろん誰もいない。

 

窓や玄関を暴風が揺らしている。

 

まさか!

 

玄関まで行き、思い切って
ドアを開けてみる。

 

打ちつけるように吹く強い風でドアはいつもの数倍も重く感じた。

 

ドアを開き
見慣れた廊下を見る。

 

雨が吹き込んでいて、廊下はかなり濡れている。

 

一瞬で乱れる髪。


湿った生暖かい風が顔にまとわりつく。

 

ゴォーっと風がこちら側に吹いた時だ、

ピンポーン。

 

犯人が顔を出した。

 

この打ち付けるように吹く強風がインターフォンを押して、

この数分間、私を恐怖に凍らせていたのだ。

 

なーんだ。

 

以上。

 

犯人がわかれば、怖くないものの、こんな嵐の夜に一人暮らし女子の部屋、夜中にインターフォンが鳴り響くのは想像もつかないくらい怖いと思います。

 

(原文)
「昨日夜中にめっちゃインターフォン鳴って、何かな思たら、風でめっちゃインターフォン鳴ってるんですよ!めっちゃ怖かったんすよ!!アハハハ〜www」

↑この会話を盛って作った話です(実話)

 

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