わりかし、古い漫画なんですね。最近読み終えたのですが。
30歳の男の主人公《ダイキチ》がいきなり、おじいちゃんのお葬式にて、《おじいちゃんの隠し子》という4歳の女の子《リン》を引き取るところから話は始まります。
そこから、ダイキチとリンのお話が始まります。
コミックしか読んでませんが
●第1部
1巻〜4巻
りんの幼児期が描かれており、大吉との家族の関係を築いていくところが描かれています。
大吉の子育ての苦悩する様は沢山の子育て世代が共感を覚えたことでしょう。
●第2部
5巻〜9巻
高校生になったりんが、自分を産んだ母親が、子供を身ごもっており、自分に妹ができるというきっかけにより、自分自身を深く見つめなおす様子が描かれています。
番外編
10巻
その後のストーリーや、本編では描かれてこなかったサイドストーリーなどが描かれています。
という展開です。
感想としては、りんの成長を見守る一人の関係者として参加するような感覚の漫画です。
登場人物、一人一人を大切に描く漫画なので、
感情の表現がとても繊細だと感じました。
モブキャラにも個性があり、魅力があるので、
うさぎドロップの世界に引き込まれていきました。
オチはまさかの、
大吉とりんが結婚という道を選ぶ事で、
二人の生活を継続する。というラストでした。
この辺りのラストはかなり賛否両論あるようですね。
個人的には血縁は無かったという大オチがあったので、話の持っていき方的にはこの着地点しか無かったよなぁと思います。
生理的に良いか、悪いかは別にしても。
そして、最大の謎であり、あえて謎のままにしたであろう、本当のりんの父親を最後まで明かさないというのも、うさぎドロップの世界的には必要なのかなと思います。
最後までりんの母親は微妙な描かれ方をしていました笑
ここからはわたしの推測の域を脱しませんが、
りんは複雑な生い立ちの中、自分の置かれてる立場を何度も何度も子供ながらに考えて、
その一つ一つに自分なりに答えを出して行ったんじゃないかなぁと思いました。
それが成長し、理詰めなりんの性格を形成したんだと思えば、なんとなく頷けるのかなとラストは感慨深く読ませてもらいました。