ハッピーエンドな旅の途中で。

生きてる事は旅すること。旅とは移動の有無ではなく、生きるスタンスそのもの。

【ギリシャ神話】英雄テセウスと怪人ミノタウルスの迷宮

 


戦争で負けたアテネは毎年、戦勝国であるクレタに毎年、若者男女を7人づつ渡していた。


クレタに送られた彼らは、半人半牛の怪物ミノタウルスの生贄になっている様子である。

 

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(怪物ミノタウルス像)

 

ここで話は

ミノタウルスの誕生秘話へ移る。

 


ミノスは、海の神ポセイドンにこのクレタ島の王になりたいと願い訴える。

 

その見返りとして、ポセイドンには立派な雄牛を献上すると誓う。


なんやかんやあって、王様になれたミノス。

 

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その見返りとして、立派な雄牛をポセイドンに捧げるつもりが、急に惜しくなって貧相な雄牛をポセイドンに捧げた。

 


それにポセイドンは激怒。

 


その報復として、

ポセイドンは立派な雄牛をミノスの妻パシパエの元へ送った。


焼肉を楽しんでもらうため?

 


いやいや、

パシパエに雄牛を好きになり、

交わらせる為である。

(ここにまたエロスが絡んでるっぽい)

 

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(ダルダロスとパシパエ)

 

すったんもんだ、色々ありまして、

牛と交わっちゃったパシパエ。


そうして、生まれた子供が半人半牛の怪物ミノタウルスである。

 

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(ミノタウルスを抱くパシパエ、こんな姿であっても産んだ我が子は可愛かったのかもしれない)

 

ミノス王は暴れん坊の子供ミノタウルスを市民から隠すために、ダイダロスに迷宮(ラビリエンス)を作らせて、そこに幽閉したのだ。

 

しかも設計図は完成とともに焼き捨てさせた。

 

こんな姿に生まれてしまったばっかりに、

親からの愛情も与えられずに、閉じ込められたら普通に荒れますよね。

 

 

話は戻り、


アテネの王子 テセウスは、

 

毎年クレタへ送っている生贄若者達の中へ混じって、ミノタウルスを退治してみせると父親である王様へ告げ、テセウスは生贄達に潜みクレタ島へ向かうのである。

 

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(テセウスの像)

 

 

ミノス王の娘アリアドネは、テセウスに一目惚れしてしまう。

 

 

 

しかし彼は明日無きミノタウルスの人質の一人。

 


アリアドネは建築家ダイダロスの元へ急ぐ。 

 


ダイダロスはミノタウルスの迷宮の設計者。アリアドネはダイダロスに聞けば、テセウスが迷宮から逃げられる方法があると思い、ダイダロスにお伺いを立てる。

 


しかし、ダイダロスは迷宮の設計図は王様の命令で、完成と同時に焼き捨てられたとのこと。

 


ダイダロスはアリアドネに

「この世界で1番強固な鍵とはどんなかぎであるか?」と問う。

それは閉めた本人でさえ開けられない鍵であるとダイダロスは言う。

 


しかし、ダイダロスはあるアイデアをアリアドネに伝える。

 

(そうしたことによって後にダイダロスは息子イカロスと共にミノス王によって幽閉される。その脱出劇の歌が

 

昔〜ギリシャのイカロスが〜♪の勇気一つを共にしての原題なのだ。ダイダロスは脱出に成功するが、イカロスはご存知の通り太陽に近づきすぎて蝋の翼が溶けて死んでしまう)

 

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(ダイダロスとイカロス)

 


テセウスはまさに今ミノタウルスの迷宮へ入ろうとしている。

 

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(クノッソス 迷宮があったとされる)

 

 

テセウスは迷宮の入り口にアリアドネから貰った毛糸を結びつけた。

 


迷宮は深く奥まで続いていく。

 


そこに待ち受けるは半人半牛の怪物ミノタウルスである。

 


テセウスは隙を見て、

アリアドネから貰った短剣を駆使して

ミノタウルス退治に成功するのだ。

 

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(ミノタウルスと戦うテセウス)

 


そして、毛糸を辿り、迷宮をも攻略し帰還は果たす。

 


影の策謀者である恋人アリアドネとアテネへ向かう。

 


しかし、ミノス島からアテネは結構遠い。

 

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途中のナクソス島に寄ることにする。 

 

その島の主人は酒と収穫の神ディオニソスであった。

 


ミノタウルスを倒したテセウス一行を歓迎するディオニソス。

 

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(ディオニソスの宴)

なかなか盛り上がってそうです。


その夜、

ディオニソスはアリアドネに夜這いをかける。

 


次の朝出発した船にアリアドネの姿は無かったという。

 

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(ディオニソスの膝の上で酒を飲むアリアドネの像)

 

 


テセウスは父である王様アイゲウスとある約束をしていた。

 


それは、テセウスが無事アテネに帰還した時、

 


船が白い旗をあげていたら、テセウスは無事に生きて帰ってきた、

黒い旗をあげたらテセウスは死んでいたというメッセージであった。

 


王様アイゲウスが、遠くにある船を見ると掲げられていたら旗は

 


なんと黒!

 

テセウスは長い航海の中、王様アイゲウスとした約束なんて忘れており、行った時のままの黒の旗(生贄の若者に対する悲しみの色とされる)のまま帰国したのだ。

 

そんな黒の旗を見た王様は我が息子テセウスが死んだと思い悲しみ、海に落ち自害してしまう。

 

その悲劇からエーゲ海という名前が付けられたという。(Aegean Sea)