ハッピーエンドな旅の途中で。

生きてる事は旅すること。旅とは移動の有無ではなく、生きるスタンスそのもの。

【映画】ちょっとガッカリ‥ バケモノの子 細田守監督 国民的なアニメ映画(ジブリ)を求められ過ぎた?

(この作品好きな人も多そうだから、
先に謝っておきますごめんなさい。)

 

おおかみこどもがかなりツボったので、
かなり期待してた作品でした。

 

細かい演出や、細田監督らしい
引きの映像美による、登場人物の細部にわたる心理描写や、プロットは流石過ぎます。

 

この人を超える人ってアニメーターでは、
今いないのでは?と思わせてもらうには充分な作品でした。

 

ということを踏まえて‥(笑)

 

おおかみこどもが、母と子の作品であるなら
バケモノの子は、父と子の作品とも言い換える事もできます。

 

母と子の作品が情緒的につくられ、

 

父と子の作品は戦いとか強さとか表面的な強さ、そしてドラゴンボール的な争いみたいなのが無ければ、絆を表現できないのかな〜みたいなジレンマはちょっと感じましたね。

 

成長はわかりやすいですが。

 

サマーウォーズで、プログラミングで純粋性とか、精神の成長とか若者の美しさとかを表現した細田監督ならもっとニッチな表現方法あったでしょうに。と思ってしまった(^_^;)

 

作品全体を俯瞰すれば、前半は面白いが、後半につれて、

うん?うん?とすごく失速した気がする。

 

大きな世界観にすればするほど、中身が薄くなっていったような(^_^;)

 

見てる人が置いてけぼり食う感覚。

 

ヒロインもなんかイマイチだったなぁ〜、

最後の渋点街の打ち上げみたいなのに、呼ばれたからという理由で参加する無神経さw

 

最後の最後で世界観ブチ壊わしましたね。

 

あと、チコをヒロインにパスした時も、
あれ?ってなった人多そうです(笑)

 

チコは多分お母さんへの気持ちとか甘えみたいな象徴で
それを手放すという主人公の成長の意味があったんだと思うけどw

 

そして、ヒロインと逃げるシーンとかは、

ヒロインが足手まといになる要素全てをやってましたね。

 

とってつけたような
ちょっと扱い可哀想なヒロインちゃんでした。

 

よくわからない理由で、よくわからないうちに終わってしまった印象。

 

スタジオジブリが長編を作るのを止める宣言したりで、


国民のジブリロスを期待され過ぎてたり、

おおかみこどもから、
本作で急に声優陣やら主題歌のミスチルからがついて、

 

やたら周囲から神輿に担がれた感があるんじゃないかな〜と思ってしまう。

 

批判ばっかりでしたが、

好きなシーンとしては

 

再会したお父さんの書き方は素晴らしかった。

すごく期待させといてからの、


あの頼りなさと、

後ろの工事現場のカットが

 

渋天街(バケモノの世界)
と、故郷であるはずの人間の世界の

対比を見事に表してるシーンだと思いました。

 

悩みならなんでも言えよ!
家族なんだから、いつでもお前を待ってるよ! 

 

と、大きな愛で包みこもうとするのですが、
主人公の年齢考えると、

 

そういうのが一番ウザい時期ですよね(笑)

 

今まで何してたんだよ?っていう根本的なムカつきもあるだろうに。

 

その辺の無神経さも相まって、
お父さんの頼りなさは際立ってましたね。

 

熊鉄なんかより、こっちの描写の方が面白かった(笑)

 

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