ハッピーエンドな旅の途中で。

生きてる事は旅すること。旅とは移動の有無ではなく、生きるスタンスそのもの。

大分県姫島村 行政

村長選は1955年の選挙を最後に、以後2012年10月30日の告示を持って16回連続して無投票となっている[1]。これは町村長選としては全国で最多である。16回のうち、最初の1回を除く15回は前村長の藤本熊雄と現村長の藤本昭夫によるものであり(それぞれ無投票当選7回および8回)、藤本昭夫は藤本熊雄の長男であることから、親子で50年以上村長職を独占して担っていることになる。こうした特異な状況は行政にも影響を与えており、姫島村には村長選・村議選共にポスター掲示条例が存在せず、村長は告示日にも遊説をせずに通常通りの公務を行っている。 この長期無投票当選の背景には、最後の選挙となった1955年の村長選が島内を二分する激しい選挙となり、島内にしこりを残した苦い経験があるためとされる。また一方で、前村長の藤本熊雄が西村英一と共に行なった港湾整備やクルマエビ養殖事業ワークシェアリング(後述)の推進などで強力なリーダーシップを発揮した経済浮揚を図り、現村長も漁礁整備などの漁業振興政策で評価を受けているとの指摘もある。 なお、無投票が長期間続いているのは村長選のみであり、この間にも村議選はあるため(過去20年で無投票は1回のみ)、姫島村関係の選挙が全く無いわけではなく、村議選の投票率が80%を超えているため、村民の政治に対する意識が低いわけではない。現村長の藤本昭夫も「それなりの対立候補が出れば私に対する不信任であり、争わずに身を引くつもりだ」と述べている[2][3]。 村議会の定数は8人。議会での一般質問は通常はなく、2012年9月議会で15年3ヶ月ぶりに一般質問が行われた[4]。