ハッピーエンドな旅の途中で。

生きてる事は旅すること。旅とは移動の有無ではなく、生きるスタンスそのもの。

バトンを次に回す事

学生時代、先輩にジュースを買って貰った時の事でした。

 

さーせん!先輩あざっす! といいながら、 お金を返そうとしたら、 要らん!要らん! 俺も先輩にいっぱい奢って 貰ってんから!その金でお前の後輩に奢ったれ! と言われてカッコイイな~ とシビれた経験があります。

 

ペイフォワードをご存知でしょうか? 映画にもありますね。

訳すと 次に回せ(渡せ) という意味らしいです。

 

ざっくりいうと、 誰かからいい事をしてもらったら、その感謝の気持ちを本人に返すのではなく、関係ない他の人にあげなさいというニュアンスです。

 

こうして善行といい気持ちは世界に拡がっていくんですね。

 

ここで、いきなり 天国と地獄の話をします。

 

ご存知ある方もいらっしゃるでしょう。

 

ある自殺志願者の前に天使か悪魔かよくわからないモノが近づいてきて、 お前は死ぬかもしれないから、 天国と地獄を見せる と言われました。

 

次の瞬間、男は地獄にいました。

 

プーンといい匂いがしました。

 

足元には大きなお鍋があり、グツグツと美味しそうな具材が煮え立っています。

 

男は激しい空腹感を覚えました。

 

周りからも同じように空腹感に満ちた人々が集まってきました。

 

 

鍋を食べたいのですが、問題があります。

その大きな鍋は二mも下にあります。 人々は二mもある長いお箸を用意しました。

 

各々が長いお箸で具材をつかみ、食べようとするんですが、 全然食べる事ができない。

 

人々は苛立ち、他の人のせいにしたりして、絶望感たっぷりでした。

 

次は天国 という言葉と共に 天国に行きました。

 

あれ?これデジャブ? と男は思いました。 さっきの地獄と変わらなかったからです。

 

プーンも匂いも同じ、大きなお鍋も同じ、長いお箸も同じだったのですが、一つだけ違うところがありました。

 

皆が皆、満足して満ち足りていたということです。

 

男は不思議でした。 どうやって食べたのか? 答えはすぐにわかりました。

 

ある人が長いお箸を使って対面の人に食べさせてあげていたのです。

 

天国では他の人から食べさせてもらうし、自分も他の人に食べさせるのがルールみたいでした。

 

皆が皆、満たされて見えました。 お話は以上です。

 

うろ覚えながら書きました。

 

最近、私が気付いた、この痛いほどリアルな現実世界においての鉄板ルールがあります。

 

それは 誰かを幸せにしないと自分も本当に幸せになれない。 というルールです。 本当にというところがミソです笑